[ Question ]

線種がうまく表現できない

[ Answer ]
グローバル線種尺度の考え方…
▲図1 クリックすると拡大表示
AutoCADの図面作業は実寸で行うのが基本です。一般のCADソフトの多くは用紙サイズや縮尺の指定を最初に行い、図面作業は紙の上で行います。例えば建築図面を作成するとして、その図面で点線を表現しなくてはいけなくなったとします。“1mm間隔で表現する点線”は紙の上ではきれいに表現されるかもしれませんが、実寸で作図した図面(紙よりもはるかに大きな図面)に対して1mm間隔で点線を表現されたら細かすぎて画面上では確認できなくなってしまいます。大きな図面、小さな図面によってそれぞれの図面のサイズに合わせた作図設定・概念がAutoCADでは必要になります。
グローバル線種尺度は図面のサイズに合わせて線種の尺度(倍率)を設定する項目となります。この設定値を適切な数値で指定すれば線種の表現も問題ありません。(図1)また、この“グローバル線種尺度”に関して、現在の図面作図単位(“フィート/インチ”、“メートル”)によって考え方が違うという事も合わせて説明します。
AutoCADでは作図単位が2種類あり、それぞれで定義されている表現ピッチが異なるという事を『同じサイズの図面のはずなのに、図面ごとに『グローバル線種尺度』『ハッチング尺度』が異なっている』でも説明しましたが、定義されている線種ファイルが異なれば、設定する“グローバル線種尺度”の考え方も変わってきます。

設定例

□ 作図単位が『フィート/インチ』の場合
・ISO線種 … 図面尺度の分母値 × 0.25(1/100の図面の場合 100×0.25=25)
・AutoCAD線種 … 図面尺度の分母値 × 6.25(1/100の図面の場合 100×6.25=625)

□ 作図単位が『メートル』の場合
・ISO線種 … 図面尺度の分母値 × 0.25(1/100の図面の場合 100×0.25=25)
・AutoCAD線種 … 図面尺度の分母値 × 0.25(1/100の図面の場合 100×0.25=25)
・JIS線種 … 図面尺度の分母値 × 1.00(1/100の図面の場合 100×1.00=100)
上記のような考え方で、図面に合った線種表現ができるはずです。ただし、この“グローバル線種尺度”に関する考え方は、人それぞれで異なり正解が無いのが現状です。ここで説明した考え方は、あくまで参考として認識しておいてください。
ダウンロード・閲覧コーナーから『線種の出力見本』をダウンロードできるようにしました。それぞれの線種によって異なるグローバル線種尺度も記載してありますのでこちらもご覧ください。